IoT 電子機器の開発、Webサイト構築「ネクストステップ」

SIMCOM社のSIM7000JCでSORACOMのIoT SIM (plan-D)を使っての通信テスト

SORACOMの特定地域向け IoT SIM (plan-D) を使って SIMCOM社のSIM7000JC LTE Cat.M1モジュールの通信テストを行いました。
PINGを叩いて返信が返ってくるまでのテストです。

機器の構成とテスト環境

自社製SIM7000JC Arduino UNO用シールド
Arduino UNO R3(今回は電源供給用として使用)
通信ソフト : Tera Term

  1. SIM7000JCシールドのSIMカードソケットにIoT SIM (plan-D)SIMカードを挿入します。
  2. Arduino UNOに電源を供給するためにUSBケーブルを接続します。
  3. SIM7000JCシールドのマイクロUSBコネクターを接続します。
    image.png

(SIM7000JCをアクティブにするためにArduino UNOのGPIO出力をON/OFFする必要がありますが今回はその説明は省かせていただきます。)

SIM7000JCシールドのマイクロUSBコネクターを接続してデバイスマネージャーでCOMポートを確認すると
SimTechのポートが4つ表示されますが今回のテストで使うのは
「SimTech HS-USB AT Port 9001」です。
image.png
image.png

Tera Termを起動して 設定(S)→シリアルポート(E)でスピードを 115200 に設定します。
image.png

Tera Termのコンソールで
AT(Enter) を押して OK が返ってくれば SIM7000JC と正常に接続されています。
image.png

通信テスト

Tera Termのコンソールにコマンドを入力すると以下のような返信が返ってきます。
返信が OKではない場合はコマンドを間違っているか、SIM7000JC モジュールが正常に動いていないと思われます。

No. コマンド 返信 意味
1 AT+CGDCONT=1,"IP","soracom.io" OK Define PDP context
2 AT+CSTT="soracom.io","sora","sora" OK Start task and set APN, user name, password
3 AT+COPS? +COPS: 0,0,"NTT DOCOMO NTT DOCOMO",7

OK
Operator Selection
4 AT+CGATT=1 OK Attach or detach from GPRS service
5 AT+CIICR OK Bring Up Wireless Connection with GPRS
6 AT+CIFSR 10.155.14.27 Get Local IP Address
7 AT+CIPPING="google.com",10 +CIPPING: 1,"172.217.31.142",66,117
+CIPPING: 1,"172.217.26.14",107,116
+CIPPING: 2,"172.217.26.14",79,116
+CIPPING: 3,"172.217.26.14",83,116
+CIPPING: 4,"172.217.26.14",82,116
+CIPPING: 5,"172.217.26.14",77,116
+CIPPING: 6,"172.217.26.14",78,116
+CIPPING: 7,"172.217.26.14",80,116
+CIPPING: 8,"172.217.26.14",80,116
+CIPPING: 9,"172.217.26.14",92,116
+CIPPING: 10,"172.217.26.14",156,116
OK PING Request

以下がTera Term のログです
Teraterm Log

AT
OK
AT+CGDCONT=1,"IP","soracom.io"
OK
AT+CSTT="soracom.io","sora","sora"
OK
AT+COPS?
+COPS: 1,0,"NTT DOCOMO NTT DOCOMO",7

OK
AT+CGATT=1
OK
AT+CIICR
OK
AT+CIFSR
10.155.14.27
AT+CIPPING="google.com",10
+CIPPING: 1,"172.217.26.14",107,116
+CIPPING: 2,"172.217.26.14",79,116
+CIPPING: 3,"172.217.26.14",83,116
+CIPPING: 4,"172.217.26.14",82,116
+CIPPING: 5,"172.217.26.14",77,116
+CIPPING: 6,"172.217.26.14",78,116
+CIPPING: 7,"172.217.26.14",80,116
+CIPPING: 8,"172.217.26.14",80,116
+CIPPING: 9,"172.217.26.14",92,116
+CIPPING: 10,"172.217.26.14",156,116

OK

これでSIM7000JCとSORACOMの特定地域向け IoT SIM (plan-D)の組み合わせで正常に通信が出来ることが確認出来ました。
またKDDI回線向けのIoT SIM (plan-K)でも問題なく接続できるのを確認しました。

なおSIM7000JCのマニュアルやドライバーはこちらのページからダウンロード出来ます。

次回はArduino UnoからSIM7000JCを制御します。

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